SSブログ

軽井沢

 軽井沢、夏、避暑地、……昔のイメージは何処へやら。今や日本中どこへ行っても暑いですね。だから涼しさを求めてではなく、熱い熱いプレーを見ようと、軽井沢のゴルフ場に行ってきました。NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは金曜日から日曜日まで三日間競技ですが、その予選ラウンド二日目と決勝ラウンドを見ることができました。

 もちろん、私の場合は桃子プロだけしか見ませんので、誰が優勝したとか、どんな優勝争いだったのか……なんてことは、家でテレビを見てる人以上のことは何にも分からないのでありますが、カットラインが2アンダーといったハイレベルの予選も、二日目最後まで頑張って無事通過。決勝ラウンドの桃子プロのプレーも見られたので、ギャラリーとしては夏休みの最後の締めくくりとして良い思い出になりました。

 

 さて、桃子プロですが、今回も沢山の印象に残るプレー、感じたことなどがありました。特に印象に残っているのは、二日目の最終ホールのパットです。このパーパットを入れなければ予選落ちほぼ確定の2mほどのパット。絶対入れ!とこれほど念じたのは、ミズノの優勝を決めたパット以来かもしれません。一打の重さを痛切に感じたパットでした。

 桃子プロはどうも上がりのホールにドラマを持ってくる人のようで(笑)最終日も、前半後半共に最終ホールで山場がきました。前半最後の18番ホール(裏街道だったのですな) それまで2バーディーを獲り、惜しいバーディーパットを幾度となく外しながらも危なげなくパーを重ねてきたそのセカンドショットは、大きく左に曲がり、なんと池ポチャ! これには仰天しました。なぜなら、今日は調子がいいと確信しはじめていたからです。さすがに意気消沈、ボギーを覚悟しました。ところが、その池の縁から打った4打目は、高く上がってグリーンエッジの先にぽとりと落ち、スルスルと転がって見事にカップイン。白日夢を見た思いでした。

 後半もショットは冴え渡り、ほとんど毎ホールバーディーを狙える位置にオン。グリーンを外しても見事に寄せて難なくパーセーブ。後半で一つしか獲れないまま迎えた最終9番ホール、なんとか最後はきっちりバーディーで締めくくって欲しいとの願いを込めた50ヤードほどのアプローチは、グリーン手前のラフへ……。これを入れに行ったのか、やや強く入ってカップを2メートルほどオーバー。バーディーを狙ったホールは一転パーセーブが危ぶまれるピンチのホールに……。前日の予選通過を決めたパットも痺れましたが、このパットも重要なパットでした。それまで果敢にチャージし続け、バーディーパットの山を築いてきた桃子プロでしたが、最後にボギーではせっかくの今日の頑張りが台無しになってしまいます。なんとかノーボギーで上がって欲しいと念じたパットは、見事にカップに吸い込まれました。

 

 既報のとおり、最終日は-3、上位猛追を夢見たファンは、何ホールものバーディーパットの残骸の前でうなだれる……と思いきや、全く違うのですな。

青息吐息でやっとかろうじてパーセーブを重ねたノーボギーと、今回最終日のノーボギーは全く別物です。結果云々の前に、全くゴルフが違うのです。本当に素晴らしいゴルフを見させてもらいました。

 

 以上遅ればせながらの観戦記でありますが、追加を少々。これはよくサプリメントの広告などで、愛用者のご意見といった画面の下の方に小さくでる「あくまで個人の感想です」といった類のものですので、ほんまかいな? 程度に聞き流していただいて結構なのですが、桃子プロについて感じたことを書いてみたいと思います。

 

 先ず、大人になったこと()  そりゃ、人は年齢とともに大人になりますわなぁ……って、そういうことじゃなく、言い方を変えると、太くなったってことかな。逞しくなったというか……。

 ご存知のとおり、賞金女王を獲得した翌年から今まで、ほとんどは苦難の連続でした。それを乗り越える力になった印象深い幾つかの優勝はあったけれど、周囲の期待や自分の思いと、それに反比例するような成績とのギャップのなかで、もがき苦しんだ6年間だったように思います。だから、先日桃子プロのブログのなかで、「ガハハッって笑うんだ」という文章があったのだけれど、「ついにこんな境地まで到達した」という思いが溢れ、感動しながら読ませてもらいました。

「ちょっとやそっとじゃビクともしないぜ!」

この文章はそう言っていました。いや、私にはそう聞こえました。

幸か不幸か、経験せざるを得なかった6年間は、実に逞しいアスリートを生み出したのだと思いました。(あくまで個人の感想です)

 

もう一つ、これは軽井沢で感じたことですが、桃子プロは若返りました()

変な言い方ですいません。つまり、ゴルフに対する取り組み方に、まるでデビューした頃のようなひたむきさを感じました。ラウンド中は、完全にゴルフにのみ向き合って、真摯にプレーをしている感じを受けました。(あくまで個人の感想です)

 もちろん本人に聞いたわけではありませんし、聞けるものでもありません。見聞きした断片から感じ取っただけのことですから、真偽のほどは全く違うのかもしれません。つまり(あくまで個人の感想です) という訳です。ですからついでにもっと言ってしまうと、新人、ベテランを問わず、優勝経験など問わず、現在日本に在籍する女子プロゴルファーの中で、最も真剣にゴルフと向き合っている一人が、上田桃子プロだと思います。すでにツアー9勝を挙げ、ベテランの域にも達しているプロが、初心からゴルフと向き合ってプレーしています。トーナメント会場に行くと、現在調子の良い、賞金ランキング上位の選手のプレーを見ることが出来ます。彼女たちのプレーも真剣勝負で見ごたえがあるでしょう。残念ながら、上田桃子プロは現在目立った位置にはいません。しかし、今トーナメント会場に足を運ぶと、デビューの頃の、一直線にゴルフを見据えた眼をした上田桃子プロがいます。当時の桃子プロを見逃した方、会場に行くなら今です。(あくまで個人……しつこいですね)

 

 久し振りに訪れた軽井沢は、成長して若返った桃子プロがいました。益々目が離せなくなった今年後半戦であります。

 

 

 


nice!(2)  コメント(6)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 6

とりおやぢ

先日はお世話になり有難う御座いました。惜しい、惜しい、惜しいの連続やナイス・バーディー!それに幾つかのガッツ・パー!なかでもおっちゃんの横でスタンドから見た最後のパーパットは痺れましたね。今週も魅せてくれるでしょうね。それにしても桃さんのあがった後のハンパじゃない雷雨、ありゃかなわんですな…。 箱根ではあんな目に遭いませんように(笑)
by とりおやぢ (2014-08-19 23:16) 

おっちゃん

とりおやぢさん、こんばんは
こちらこそお世話になりました。
今週も最終日だけだと思いますが、桃ゴルフを見に行くつもりですのでよろしくお願いします。
雨ニモマケズ、雷ニモマケズ、暑さニモマケズ………
でも、箱根の急坂には負けるかも………。

by おっちゃん (2014-08-19 23:49) 

hideta

あくまで個人の感想ですが、おっちゃんの感じたこと、私も同感です。
CAT初日7つ取りましたね。
イーグル、アプローチ、チップイン、ベタピン、必ず随所にスーパープレイがでるようになってきました。

今週末あたり立会人になるんじゃないですか。

by hideta (2014-08-22 19:18) 

おっちゃん

hidetaさん、おはようございます。
今大箱根CCのそばです。昨日は忙しく、用事を済ませてから、すぐこちらに来て、温泉からの車中泊!Cさん方式^o^
勝ちを見届けてまいります。
by おっちゃん (2014-08-24 06:23) 

hideta

おっちゃん、きたね。おめでとう。
by hideta (2014-08-24 22:45) 

おっちゃん

hidetaさん、おはようございます
優勝…その重さを、その喜びを忘れかけていた三年間。
その凄さを思い出させてくれたミズノ以来の優勝でした。
今日はスポーツ紙買い占め(笑)

by おっちゃん (2014-08-25 07:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

身体がおかしい!優勝! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。